離婚の原因・理由
離婚の原因・理由
離婚の原因や理由については「離婚届」に記載する必要がありませんから、協議離婚については正確な実態が分かりませんが、離婚調停の申立においては、申立理由の記載が必要となりますから、司法統計によって、ある程度の数字が分かります。
裁判所による司法統計（平成29年）から、調停申立の動機で主要な原因３つを挙げる方法で調査集計結果が、以下のようになっています。
| 順位 | 男性 | 女性 | 件数(男性) | 件数(女性) |
|---|---|---|---|---|
| １位 | 性格が合わない | 性格が合わない | 11030 | 18846 |
| ２位 | 精神的に虐待する | 生活費を渡さない | 3626 | 13820 |
| ３位 | その他 | 精神的に虐待する | 3545 | 12093 |
| ４位 | 異性関係 | 暴力を振るう | 2547 | 10311 |
| ５位 | 家族親族と折り合いが悪い | 異性関係 | 2463 | 7987 |
| ６位 | 性的不調和 | その他 | 2316 | 5173 |
| ７位 | 浪費する | 浪費する | 2218 | 5000 |
| ８位 | 同居に応じない | 家庭を捨てて省みない | 1569 | 3946 |
| ９位 | 暴力を振るう | 性的不調和 | 1500 | 3500 |
| 10位 | 家庭を捨てて省みない | 家族親族と折り合いが悪い | 1011 | 3254 |
離婚理由のトップは男女共通して「性格の不一致」になっており、男性の６０％、女性の４０％が、この「性格の不一致」を離婚原因として挙げています。
しかし、不貞や浪費、暴力や精神的虐待、等の問題が生じれば、不随して「性格の不一致」も含むことになりますし、性格が合わないことから他の異性との関係が始まったり、浪費が増えたり、言い争いから暴力や精神的虐待に発展する、ということもありますので、「性格の不一致」自体が、単独の離婚理由とはならないと思われます。
そうしますと、やはり、不貞、ＤＶ・モラハラ（精神的ＤＶ）などが圧倒的に多いと考えられます。
離婚とは
離婚と子ども
離婚の財産分与など
離婚回避／関係修復など
婚約・内縁、その他
公正証書
